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パニック状態は日常点検で落ち着く
人間誰しも、パニック状態に陥ることはあります。
初めてのツーリング、初めてのサーキット走行、
初めて上手い人たちと峠に行くなど。
いつもとは違った状況になると、普通のことが出来なくなります。
ドキドキして周りが気になり、何をすれば良いのか解らなくなる、
体の動きもぎこちなく、思考も定まらない。
バイクに乗るには危険な状態です。
なぜだか、いきなりすっ飛ばして転倒！
そんなことに成りかねません。
そんな時こそ、走り出す前にバイクのチェックを始めるのです。
最低限の日常点検、それをキッチリと行う。
そこに気を回す事で少しでも正気に戻り、不安を減らし落ち着く。
スポーツ選手が競技前に行うルーティーンのようなことです。
体のウォームアップも、もちろん効果的ですが、
バイクに目を向けることで、バイクも精神も良くしてから走り出しましょう。
チェック項目はたったの６つ
このようなチェックの時は、あれこれと沢山観て回るよりも、
重要事項だけに限定して、確実に行うことです。
それは１０個もあると、覚えきらず、
全てチェック出来なかったことで不安が湧き出てきてしまうからです。
私の場合、記憶力が低いので、大体のことが３つまでしか覚えられません。
４つ５つになると、ひとつやふたつ忘れてしまうのです。
ですから私は、液体系と車体系でそれぞれ３つずつのチェックを、確実に行います。
液体系では、ＧＡＳ、オイル、クーラント（冷却水）の３つ。
車体系では、タイヤ、チェーン、ブレーキの３つです。
キッチリ確実にチェックする
そもそもパニクってる状態だったりしますので、見てるようで観れてない、
タイヤを見てても、うわの空、全くタイヤの状態が頭に入ってこない。
チェックしてても、そのような感じになりやすいです。
この６つのチェックについては、時間が許す限り、キッチリ確実に、
精神を正気に戻しながら、観ていく、そうすることに意味があります。
タイヤの状態が見えてこないようならば、タイヤの表面を観ろと自分に言い聞かせて、
意識をそこへ集中させて、観えるようになるまでタイヤに向かいます。
そうです、バイクをチェックしているのですが、同時に自分の精神状態もチェックしていて。
浮ついているならば、落ち着いてくるのを感じながら、チェックを進めていければ最高です。
そこまで精神状態が感じ取れなかったとしても、確実なチェックを終えたならば、
安心感は高まり、自信がみなぎってくることでしょう。
確実なチェックとは
それでは、確実なチェックってどういう事か、というところですが。
ガソリンについてお話しすると、
まず適量がタンクに入ってるか、コックの位置は適正か、漏れやにじみは無いか、
ＧＡＳホースが繋がってるか、ホースが折れたりしてないか、ポンプは作動するか等々。
ガソリンが流れる所から関連部品まで、異常が見られないか、というチェックの仕方をいいます。
関連付けて広く、機能させて観ていきます。
そして残りの５つに関しても、同様にそれぞれ関連付けて広くチェックしていきます。
そうしていくと、たった６つの項目ですが、ほぼバイク全体をカバーしたチェックが出来てしまいます。
さらに公道を走る車両であれば、
電気系という項目をひとつだけ加えれば、バッテリーや燈火類のチェックということが入り、
ほぼほぼカバー出来るでしょう。
これは私の場合はという話ですから、参考にして頂きながら、ご自身のバイクならどうするのか、
ご自身で決めていくことをお勧めします。
自分で決めるということは、自分でメンテナンスを深く考えたり、調べたり、
今までの経験を加えて、自分が忘れやすいモノとかを考えるわけですから。
そうすることに意味が有りますので、ぜひやってみて下さい。
